オフショア投資で積立をしている間に毎月の拠出が嫌になり、積立投資をやめてしまう人も出てくると思います。
オフショア投資では解約に対して保険商品にもよりますが、大きなペナルティが発生します。
積み立てた初期口座と言われる部分は契約年数によりますが、全く戻らないと思ってた方が良いでしょう。
解約イメージを見誤ってしまうと、投資をしたのに資金が大きく減ってしまいます。解約をする前に一度、状況を把握した方が良いかもしれません。
オフショア投資の解約がしたいワケは?
オフショア投資をやめたい理由は、いくつかあると思います。解約することはそんなに難しいことではありません。
IFAやアドバイザーに連絡をして、手続きをすれば良いだけです。
初期口座を無理して積立てて貯蓄口座を積み立てられない
オフショア投資での長期積み立てでは、満期まで引き出すことが出来ない初期口座部分があります。
投資家のことを全く考えていない、知識のない代理店や紹介者が、
初期口座分だけ積み立てをして、あとは停止をしていれば利回りは最低でも優秀なファンドマネージャーが日本では考えられない、2桁の利回りで回してくれます。
という言葉を信じてしまい積み立て金額を大きくして、すぐに積立を停止してしまったケースだと解約をした方が良いかもしれません。
初期口座の金額をそのまま継続して積み立てて行くことが出来るのであれば、特に心配はありませんが、そうでなければ手数料負けをして大きく元本割れをしてしまう恐れがあります。
どのオフショア生保でもです。
ロイヤルロンドン、インベスタートラストなど会社や商品こそ違いますが、各社手数料の積立コストの掛かり方はほぼ一緒ですからね。どうしても初期口座に手数料が多く掛かる仕組みになっています。
元本割れしないように支払いの停止や減額をおこなっても、改善することは難しいかもしれません。
停止の状態だと初期口座のコストが7%なら7%以上の利回りを積立額に対して、毎年利益を出す必要があります。毎年7%の利益を出すのはなかなか難しいものです。
相談する人がいない。または本当に運用されているのか不安なので解約したい
オフショア投資のことを相談する人はいないに等しいです。
私はアドバイザーがいるので相談出来たりもしますが、客観的に自分の立場で見てくれる人がいないと
このまま継続してもいいのか…
と思いますよね。
海外の資産形成は振込先も海外の会社なので、ちゃんと運用されてるのかと思ったりもします。
現地の政府の登録許可が出ている、IFAやアドバイザー経由であればちゃんと運用されてると思います。
私は日本でのオフショア投資の登録制度が出来る前に、無登録業者から契約しました。契約した保険会社は香港政府から許可は出ています。
IFAからアドバイザーに変更するときに、前回の業者と全く関係ない登録業者に移管してもログイン後のマイページの資産額や過去のデータなどが変わらず、契約している海外の保険会社から
「IFA変更したよね?」
という英文メールが保険会社から来たので大丈夫だと思いました。保険証券も始めの契約後にちゃんと海外の会社から来ました。
投資に対しての相談相手がいない理由で精神的に不安になってしまうのもわかります。
しかし、オフショア投資というものは存在はしていますし、現地の政府から許可が出ているIFAや保険会社などはしっかりと運営されているので、気をしっかり持って積立が可能であるなら解約をせずに続けるのも良いと思います。
精神的に耐えられない場合は解約もありですね。ストレスで体調を悪くして生活に支障が出てきてしまうよりはマシです。
オフショア投資で損失が出てしまったら
解約を選択し元本割れが発生していれば、税務署の方に損益通算が出来るのか確認してみましょう。
出来るのであれば手続きをした方が良いです。税務署の職員も海外投資に対しての税金の納め方を教えてくれます。
日本でアドバイザーがいるなら、そちらに確認することも選択可能です。
オフショア投資の解約にも保険会社によりますが、身分証のコピーや保険証券の提出などが求められます。どの書類が必要かは担当のIFAかアドバイザーが教えてくれます。
日本の銀行に資金を受け取る場合は米ドルなら米ドル、ユーロならユーロとオフショア積立をしている外貨で外貨預金を作っておきましょう。
私は予めSBI銀行で外貨預金を作っています。
2019年9月の現在では海外からの送金受け取りに関しては、特に日本の銀行側に提出する書類はないようです。
(※所得税等の法律が変わり、日本の銀行で海外から外貨を受け取る際には、銀行側がマイナンバーの個人番号を法定調書に記載することが義務付けられました。よって、海外から外貨を受け取る際は、受け入れ予定の日本の銀行にマイナンバーの情報を送る必要があります。)
まとめ
オフショア投資も日本の長期積立保険と一緒で解約をしてしまうと、返戻金は全くといってありません。
むしろ、日本の保険の方が返戻金は高いです。
返戻金を少しでも増やしたいのであれば停止をするという方法もありますが、保険会社によって停止出来る期間も条件も異なります。
契約時の書類に解約をしたら初期口座に対しての返戻金率が年数表として書いてあるので、解約を検討するのであれば一度把握してから決めてはどうでしょうか。
私の手元にある資料はこのようなペナルティ表になっています。
年数 | 契約年数 | ||
10年 | 20年 | 30年 | |
1年 | 100% | 100% | 100% |
5年 | 36% | 79% | 97% |
10年 | 5% | 54% | 92% |
10年の契約で5年で解約したら36%取られるので投資家に戻る金額は64%になります。ここの表には載せていませんが、参考までに30年契約だと返戻金が半分になるのは20年後です。
この表は海外の保険会社により異なるので、参考程度にしてください。