株式投資の手順と料理の手順は少し似ています。
料理をするときは食材を選び出来上がる料理をイメージしながら作ります。
株式も食材という銘柄を選びイメージする運用を思い描いて投資をします。
始めた頃は、うまく行かない時もありますが、経験を積むことにより料理と同じように株式投資も腕が上がり慣れてきます。
料理の場合は食材選びや出来上がる料理に失敗しても、「まぁ、いいや。」と思えますが、株式投資は大きな資金が動くのでそうもいきません。
そういった視点から株式投資の前に、投資経験のない初心者は失敗してもダメージがあまりない、ミニ株での投資を選択肢として入れても良いと思います。
ミニ株の経験は、他にも運用面やそれ以外で役立つこともあります。
ミニ株は再投資しやすい(ナンピン買いしやすい)
株を買ったらその株がどうなるのかは誰も確実な予想は出来ません。
いくら企業の分析をして、その株が割安かどうかを見てもです。
数字上の分析も役に立たないことはありません。私もROEやPBRなどを参考にしてミニ株を買ってます。
どんなに優秀な人が株の銘柄を分析し、購入しても確実な予想は出来ません。株は下がるときは下がりますし、上がるときは上がります。
だから私は株式トレードで生活をしている人は本当に凄いと思っています。
私のようなサラリーマン投資家は株を常に監視することは出来ません。
仕事中はパソコンやスマートフォンをゆっくり眺めることも出来ないので、1つの銘柄に大きくポジションを取るのでさえ躊躇します。
ミニ株だと単元未満で買えるため、出だしの投資単価が低くなる場合が多く、1つの目安として、単元にならなければ下がっても買い増し出来るチャンスはたくさんあります。
わかりやすくするために画像を載せます。
私が保有しているJTの株です。
はじめの購入単価は10株で2万7740円でした。
次に、株価が下落し10株追加投資(ナンピン)で買い足したらどうなるのか。
平均取得単価が減り、株数が20株になり取得単価が2万6360円になりました。ただ、買った後に暴落気味に下がり結果として損失拡大中です。
これで株価が上がっていけば再投資というナンピン買い成功ですが、再投資しても株価が上がらなければこのように損をします。
私はナンピンラッシュになってもいいように、マイナス分を補うため配当や株主優待が充実している株を購入することをメインに考えています。
少ない投資金で色んな銘柄を持てる
ミニ株が優れている点として、1回のサラリーマンの飲み会ぐらいの資金でも、いろいろな銘柄を持つことが出来るところです。
現在はイオンやJT、オリックスなどの株を持っていますが、まだまだ銘柄は増やしていきたいと思っています。
単元株であれば投資金が多くないと厳しいですが、ミニ株であれば私のように資金不足な投資家でも大丈夫です。
私が保有している銘柄を単元で全部買うとなると2019年8月の時点で約156万円ほど必要になってきます。
単元未満であればその100分の1の予算、約1万5600円で分散して株を保有することが可能になります。
また、いくつかの銘柄を持つことはどの株が下がっていて、どの株が上がったのかを購入時の状況から分析し易いです。
ミニ株で自分の運用スタイルを確立する
株は差益だけの利益を目的とする投資方法もありますが、それとは別に企業の株を持つことによって、企業から配当金を貰うことをメインとした株の投資方法もあります。
私は老後に年金+(株の配当、ETFの配当、積立投資を徐々に解約)を考えているので、株の分野では配当に重点を置いた、ミニ株の購入を心掛けています。
仕事を引退してから投資をすることも出来ますが、投資経験や知識のない個人が相場に参加しても、少しの含み損や大金をリスク資産に置いておくという行為に堪えられなくなり、結局損をして投資の世界から逃げ出すことにもなりかねません。
そうならないためにも、仕事を引退してから株の取引をするのではなく、現役のときから投資をして、配当金を貰いながらお金を生み出す経験を積むことも大事だと思っています。
配当をいかに減らさないで株を運用していくのかも自分なりに経験し、勉強する時間も早い段階から作ることが出来ます。
それをミニ株で行います。
運用にマイナスが出ても、単元株に比べて冷静になれますしね。
人によっては、株の差益だけで儲けたいと言う人もいると思います。
ミニ株は指値注文が出来ないので購入単価の誤差はありますが、差益メインの投資で経験を積みたい人はミニ株でそういう運用スタイルを確立すれば良いだけですね。
狙っている株が下がった時にミニ株だとより入りやすい
株というものは企業の不祥事や政治的要因、企業業績の赤字決算などで一気に下げるときがあります。
昔から狙ってる株がその対象になった場合は、投資金額が高いと買うことをためらいます。
しかし、ミニ株だと低い投資金額で買えるので単元の株価が高くても相場に入りやすいと思います。
私の場合はプレナスがそうでした。赤字を発表しましたが積極的に海外展開をしていて、長期で見たときに再起の余地がまだまだあるのかなと思い購入しました。
私は10分1の株価から入りましたが、人によっては100分の1の金額からでも投資が出来るので、様子見を兼ねて買うことも出来ます。
まとめ
株取引のミニ株も、運用面において確実に経験を積めます。
株取引をする時点で市場に参加はしていますが、少額からの参加になるので冷静に物事を判断して、そこからたくさんのことを学べる機会が増えます。
いきなり10万円以上の投資をするのではなくて、10万円あるなかの数千円から株式相場に参加して自分の投資スタイルを確立していけます。
資金がそれなりに用意できなければ、10万円以下でもいいですね。
株の購入を検討して、取引に対して何も方向性が決まっていないのであれば、ミニ株からの運用を試してみてはどうでしょうか。