セミリタイアと聞けば、金融資産をたくさん持っている人しか出来ないイメージですよね?
低収入者が『セミリタイア』なんてワードを言うモノなら、
おい…。貴様は何を言っているんだ?夢を見るのも大概にしろやっ!?
と世間では思われるでしょう。
しかし、そんな低収入者でもセミリタイアを成し遂げた人たちはいます。
ドッキリではなく本当です。
私自身、低収入の底辺サラリーマンなので、そんな人達を発見したときは、色んな意味で衝撃を受けました。
一般的な常識から考えると、低収入のセミリタイアは不可能に近いですからね。
では、どうやってその人たちはセミリタイアをしたのか?
- 親から毎月お金を送ってもらっている
- 宝くじで一発当てた
- 埋蔵金を引き当てた
- 親族から事業を引き継いで、それを売却
- どんな環境にいようが病気もせず、飲まず食わずで生活出来る『無の極地』に辿り着いた
など、こういった人たちは例外ですが、一般的なゼロスタートでセミリタイアをした人たちは、
- 生活費(特に家賃)を下げて、貯蓄率を上げて生活する
ことを心掛けて、それを実戦しセミリタイアを可能にしました。
生活費を下げる?そんなの当たり前だよ~。うちらもやってるしねぇ~。
と思うかもしれませんが、
おそらく生活費を下げるレベルが一般家庭とは異なります。
そうでもしないと低収入でセミリタイアなんて出来ません。
中には貯蓄率を上げて、その一部の資金を投資してセミリタイアをした人もいます。
低収入のセミリタイアと言っても、やり方は1つではなく、人の生き方と同様に色々な方法があるということですね。
低収入でもセミリタイアをした人たちの事例
近年ではインターネットが普及しているので、低収入でもセミリタイアをした人たちがたくさんの情報を発信しています。
その中でも今回は、
- ミクさん
- 井上はじめさん
- おけいどんさん(桶井 道)
の3名に注目してみました。
人によっては、
こういった生活は無理だよ~。
もっと優雅にセミリタイアしたいぜ。
などと、思うかもしれませんね。
なので、そういう人には
こういった価値観もあるんだ。
こういうセミリタイアもあるんだ。
的に見て貰えると良いかなと思います。
月の生活費、約3万円!?ミクさんのセミリタイア
低収入のセミリタイア、ミクさんという方がいます。
独身で30歳から1000万円でリタイアをした人ですが、労働的な収入源があるので結果的にはセミリタイアになっていると思います。
一部投資もしており、不動産を150万円で購入し、そこに住んでいるので家賃の問題はありません。
家の維持費がかかるだけですね。
月の支出(生活費)は約3万円で特に不自由なく生活しています。(生活日は月により3万円を越えることもあります。)
YouTubeもやっており、私が見ていた時に、たまたま横にいた嫁がミクさんの
今月の支出は3万○○円でした~。
の声を聞いた時のリアクションは、
ふぇっ!?
でした。
衝撃的だったのでしょう。私も初めて聞いたときは同じ感覚でした(笑)
収入源は
- 治験のアルバイト
- ブログ
- YouTube
などです。
全体的な収入は治験のアルバイトにもよりますが、約3万円~となっており、治験のアルバイトで大きく稼ぐときは、月20~30万円ほど稼ぎます。
治験のアルバイトで稼ぐとか、そこら辺の若手芸人よりも身体を張ってるイメージです。
なかなかイカしてます。
仮にミクさんの生活をマネするとしたら、月の生活費が約3万円ぐらいなので、投資をしてもしてなくても、軽い労働だけでセミリタイアは可能です。(実際にやるかやらないかは本人次第ですが…。)
ブログもYouTubeもあるので、ミクさんの生き方を参考にするなら、見た方が良いと思います。
手取り22万円で資産1億を築いた井上はじめさん
この方も家賃を極力下げることを意識して節約をしていました。
人生的には、サラリーマン時代に交通事故に合い、そこからリストラをされて、事故のリハビリから再起した苦労人です。
26歳の時に結婚をしており、独身ではありません。
2020年にサラリーマンを引退し、今は不動産投資に関わりそうなハウスクリーニングのアルバイトをしています。
では、どのように資産1億円を築いたのか?
それは、
- 若い頃からインデックス投資をする
- セルフリフォームで不動産投資をする
この2つで達成しました。
不動産投資に限って言えば、不動産投資のセミナーに行き、日頃から物件を検索して目利き力を鍛えていました。
また、セルフリフォームをして出来る限り自分でやれることをやり、不動産投資のコストを下げる努力をして、家賃収入や売却益を得ることに成功。
素人がセルフリフォーム無理やん…。
と思いますが、
図面はパワーポイント。取り付けるモノはアマゾンや楽天、ヤフオクで仕入れて、取り付けは業者にやってもらうことで可能になるようです。
井上さんもブログもやっていますし、本を出しています。
本に関しては手取り22万円ぐらいの人で、1億円築きたい人は参考までに目を通してみて下さい。
年収400万円(月の手取り約22万円)40代でセミリタイア。【おけいどんさん】
次の例はアーリーリタイア、ブロガーとしても活躍している、おけいどん(桶井 道)さんです。
30代後半からセミリタイアではなく、リタイアを意識し、47歳の2020年10月頃にリタイアを実現しました。
独身で両親と同居。
サラリーマンを辞めてからは親の事業を手伝い、ブログ収益と投資の配当収益があり、セミリタイアのような生活をしています。
もともと高給取りではなく、手取りは約22万円。年収としては約400万円なので平均よりは少し低い年収ですね。
なぜ、おけいどんさんはリタイアを意識するようになったのか?
それはサラリーマン時代に、
- いくら頑張っても給料が上がらず報われない
- 体力の衰えを感じた(持病も有り)
そんな環境にいる内に、リタイアを意識するようになったようです。
サラリーマンあるあるですね。
投資スタイルとしては、国内外の高配当株や増配株を主力の軸として、他には成長株にも投資しています。
実家暮らし独身で投資をしながらセミリタイアを意識している人にとっては再現性の高い投資法だと思います。
ガンガンデイトレ(毎日短期売買)をするやり方ではないので、それが合わない人には参考になる部分は多いです。
年収400万円代で、
リタイアかセミリタイアしたい…。
と思っているのであれば、おけいどんさんのブログを覗いてみて下さい。何かヒントを掴めるかもしれません。
因みに、おけいどんさんも本を出しています。
今後、低収入のセミリタイアが流行るかもしれない!?
日本は平均給料もなかなか上がらない先進国で、尚且つ働き方が凄まじいこともあります。(勿論、中には普通のところもありますが…。)
因みに平均給料や中央値は厚生労働省や国税庁などが算出しています。
職種や性別、地域、雇用形態などにより多少の違いはありますが、だいたい300~400万円代前後(中央値は約370万円)といったところです。
おそらく日本は少子化もあり、経済が縮小していく中で、今後も給料所得は上がることは難しいと思います。
いくら頑張っても報われない…。
そんな中で、年収300万~400万円代が当たり前になり、その人達の人生の選択肢として、
『低収入セミリタイア』
というモノが数年後には流行るかもしれませんね。
また、今は低収入でなくても今後は、
- 殆どの人は給料が上がらない
- 例え今高収入だとしても、精神的にリタイアしてしまう
- 会社が潰れて低収入へ転落してしまう
ことなどもあり得ます。
いつ誰がどのようにして、低収入者への扉を叩くのか、わらかないということです。
人生何があるかわかりません。
そうなってしまった時に、低収入者のセミリタイアの価値観を知っていたなら、精神的にもそうですが、日常生活の助けになることは間違いないのかなと思います。
こういった価値観も意外とバカに出来ないということですね。
まとめ:低収入でもセミリタイアは可能。だが、合わない人は合わない。
低収入の定義は人それぞれ違うこともありますが、工夫をすれば低収入でもセミリタイアは可能です。
世の中には、年収300~400万円代の人がセミリタイアをした事例もありますし、それ以下の年収ならミクさんのようにその道を極めれば出来ないこともないということです。
全体を通して言えることは、低収入でセミリタイアを目指すには、
- 労働資本(本業または副業)からの入金力を上げて、めちゃくちゃ生活費を下げて生活すること
- 生活費でも特に家賃を下げること(実家なら尚良し)
- 出来れば独身(夫婦なら共働きで子なし)
これが一番再現性の高い方法であり、こうすることで多くの人がセミリタイアすることが出来るかもしれません。
しかし、生活費を下げるということは勿論生活そのものも質素になります。
合う人には合うが、合わない人には合わない生き方になりますね…。
人の生き方というのは、正解はありません。自身が納得する生き方が一番です。
ストレスなく低収入セミリタイアを目指せるのであれば、それはそれでありですね。(あくまでも自己責任ですが…。)
下記は関連記事です。以前、当ブログでご紹介した『年収90万円でハッピーライフ』【著:大原扁理氏】の本です。投資をしないで労働によるセミリタイア方法になります。ミクさんに近いセミリタイアですね。