オフショア投資(海外投資)のハンサードでは日本のアドバイザーと一緒になって、ポートフォリオを組み運用しています。
FT life(旧ageas)では香港にてファンドマネージャーが運用しています。
海外のIFAも日本のアドバイザーも両方とも、まとめて言ってしまえば『IFA』なんですが、当ブログでは敢えて使い分けた言い方をしています。両社とも特徴や料金形態が異なりますし、その方が伝わりやすく、わかりやすいと思ったからです。
では、実際にどのような違いがあるのか気になっている人もいると思います。そこで、両方ともやり取りをしている私が得た情報をお伝えします。
オフショア投資でのIFAとアドバイザーとの運用の違いについて
IFAとアドバイザーの違いはなんなのか?この両者の違いは大きくいうと、個人的なポートフォリオを組めるのかどうかと手数料形態の違いです。
IFAでの運用は顧客の資産をまとめて運用し、管理されていることが多いです。
運用は基本的にリスクレベルに応じて、各ポートフォリオタイプで分けられています。
運用タイプ | 株式比率 | その他(債券など) |
安定型 | 0%~20% | 80%~100% |
保守型 | 20%~60% | 40%~80% |
バランス型 | 25%~75% | 25%~75% |
成長型 | 30%~90%(100%) | 10%~70%(100%) |
積極型 | 制限なし | 制限なし |
それぞれの年間の株式保有率は違いますが、どの運用型に自分が属しているのかで最終的な利回りは変わってきます。
IFAに任せているとファンドマネージャーが勝手にスイッチングやファンドを選定しくれるので、投資家は運用に関してやることはありません。
手数料形態はIFAにより変わりますが、総合口座に対してのパーセンテージで決まります。
同じIFAでもロイヤルロンドンやハンサード、フレンズなどの保険会社により運用結果が違います。
わかりやすく例えるとMというIFAがあります。(IFAのMも運用率の数字も事実とは異なります。例として上げているだけです。)
MというIFAでの運用はロイヤルロンドンでは5%、ハンサードでは2%、フレンズでは-1%と同じIFAでも全く運用結果が異なります。
会社でいう、各運用部署の担当のチームの違いで運用益に差が生まれます。
ロイヤルロンドンでは運用はプラスでフレンズではマイナスということが起こります。
IFAの一任は担当しているファンドのチームの腕次第で、全てが決まると言ってもいいですね。
アドバイザーでの運用は、アドバイスを受けながら一緒にポートフォリオを組み、自分に合った運用を行うことが出来ます。
自分なりの出口戦略も使えて、積極的な運用をするファンドも選ぶことも可能です。
契約が20年の場合、始めの18年間は大きくリスクを取り、アクティブファンドでずっと積立をして、残りの2年間は債券ファンドや定期預金のような動きをする比較的リスクの低いファンドにスイッチングすることも出来ます。
契約満了前に○○ショックのようなことが起きても、出来るだけ運用ダメージを減らす対策も取れますね。
手数料に関して言えばアドバイザーによりますが、私が契約している所は年間2万(税別)です。
海外IFA | |
IFAの手数料 | 費用は総合口座に対しての割合(約1%前後~) |
ポートフォリオ相談 | × |
運用 | ファンドのチーム次第 |
書類関係(住所変更、名義変更など) | 対応してくれる |
備考欄 | IFAにより手数料の差が有ります |
日本のアドバイザー | |
アドバイザーの手数料 | 費用は総合口座に関係なく年間2万(税別) |
ポートフォリオ相談 | 〇 |
運用 | アドバイザーと自分の判断次第 |
書類関係(住所変更、名義変更など) | 対応してくれる |
備考欄 | アドバイザーにより料金形態の差が有り |
海外のIFAの運用は完璧ではない
香港IFAの運用レポートを見ることがあります。
ファンドをスイッチングしない時もありますが、頻繁にファンドを入れ替えて利益を追求したりもします。素人の私には、どんな風に運用イメージを思い描いているのかはわかりません。
一度、海外のIFAの運用で、日経平均が上がっているときに日本株式ファンドに一部スイッチングした時期がありました。
どのような運用になるのか、月一回のレポートをみていました。その約2ヶ月後には日本株式ファンドから、違うファンドにスイッチングをしていました。
利益が出てからのスイッチングなら良いですが、そうではありませんでした。
仕方ありませんが、正直自分でスイッチングをして、マイナスを出した方がまだ納得はします。スイッチング手数料も掛かる所は掛かりますからね。
そういう点では、IFAより自分で運用している方が良い部分はあります。
中には、IFAに任せた方が楽だという人もいるかもしれませんが、マイナス運用が続くと自分でやった方が良いと思うようになります。しかし、IFAの運用もトータルでプラスなら良いので長い目で見たら何とも言えません。
基本的には、何も運用について考えたくないと言う人は、海外のIFAに任せる方が合うと思います。
私は日本のアドバイザーとやっていく内に、同じファンドを買い続けた方が、もしかしたら運用がうまくいくのではないかと思ったりもしています。
ファンド名は載せませんが実際どのような運用結果が出ているのか、わかりやすい画像をお見せしますね。
年単位でみると年間の平均利回りが2桁越えもあります。
初めから終わりまで同じファンドを買い続けた場合にのみ、このようなリターンを得ることが可能です。
なるべくならスイッチングを頻繁にやらないで、同じファンドを保有している方が結果として良い成績を出せるのかもしれません。
海外投資のドルコスト平均法の勘違い
海外投資サイトでよくドルコスト平均法を使い資産を増やせると言っている人がいます。半分あってますが半分違うと思います。
そもそも、ドルコスト平均法はずっと同じファンドを続けて購入し、最終的に相場やファンドの価値が上がっていかなければ効力を発揮しません。スイッチングをすると、ほぼ一括投資と変わらなくなります。
今までAファンドを1万円ずつ積立て20万円になったものをスイッチングでBファンドにした場合、Bファンドのスタートは20万円からになります。
そこからまた積立ても初めの投資金額が大きいので、相場の下落から上昇した時のドルコスト平均法の影響は受けにくくなってしまいますね。
ドルコスト平均法を使いたいのであればスイッチングを極力避けて、ファンドをずっと持ち続けなければいけません。
税金を申告するときの対応はアドバイザーの方が心強いのか
海外投資で満期になった時、銀行に資金を戻したら税金の申告義務が発生します。
その時に海外のIFAに
「どのように申告したら良いか」と尋ねても
「自国の税制に従って下さい」としか言わないそうです。
それはそうですよね。本来IFAは資産を運用して利益を出すのが仕事です。
名義変更や投資金の支払いの変更など書類関係のことも一部はやってくれますが、各国の税金の申告までの面倒は見てくれません。
申告する時も、海外投資では保険機能が備わっている商品もあります。
その時に保険として申告するのか、株式や投資信託のように申告するのか、迷った時にどちらが自分にとって有利なのかを答えてくれる、海外投資に詳しい税理士もかかえてるアドバイザーは必要だと個人的には思います。
アドバイザーがいない場合は、各税務署に問い合わせれば海外投資の申告のやり方を教えてくれます。
まとめ
海外のオフショア投資の運用では、IFAかアドバイザーかどちらが良いのかは好みによって別れます。
自分に寄り添ったアドバイスが欲しいのであれば、アドバイザー契約でやっていくのも良いですし、IFAのファンドマネージャーやチームの腕を信じて、自分は機械的に積立ていく方法でも良いと思います。
IFAも利益を出すときは出しますからね。
オフショアの海外積立投資は短期投資ではありませんので、仲介役の運用業者によって大きく影響が出ます。
手数料で考えるのであれば総合口座が200万円以上ある場合だと、アドバイザー契約の方が割安にはなってくる計算にはなります。
自分にはどういう投資スタイルが良いのか、一度見直してみることも大切だと思いますよ。