現在オフショア投資をしていますが、香港のIFAからFT lifeについてのお知らせメールが届いていました。
香港のIFAからは毎月メールは来ますが、たまに運用関係以外についても来たりします。
今回のメールは結論から言うと、
『FT lifeは買収されますが、私を含む契約者は今までと同じ様に何も変わらないよ』
という内容です。
今回は買収だったので特に気にしませんが、逆に香港在籍の海外保険会社が倒産したら契約者はどうなるのかな?
という疑問がふと出て来たので、香港の保険会社とも連絡が取れる、日本のアドバイザーに聞いてみることにしました。
オフショア地域にある香港の海外保険会社に対する補償
保険会社が倒産したときには、補償のルールが在籍している国により設定されています。
ハンサードが在籍しているマン島では、ハンサードが倒産したときはマン島政府が時価総額の90%を補填してくれます。
日本では原則90%とされています。原則90%なので、それ以下もあります。豆知識として『原則』とは特別な場合は除くという意味合いもあります。
では、香港ではどうなのか?アドバイザーからの返信はこんな感じでした。
香港では保護機関という存在はなく、各保険会社が各々、再保険をかけています。
返済は全額か、そうでないのかは保険会社により異なりますが、もし何かあった場合は補填される仕組みは出来ていますね。
過去、香港に在籍している保険会社が倒産した事例はないのか調べてみましたが、香港在籍の保険会社が潰れてたという事例は見当たりませんでした。
香港の海外保険会社ではなく、仲介役のIFAが倒産したら契約者はどうなるのか
香港に在籍する海外保険会社が倒産したときはどうなるのかはわかりましたが、
それを仲介するIFAも倒産することもあるかもしれません。
こちらも問い合わせてみた所、IFAが倒産した場合には、契約者に対して事前に連絡が入り、
他社に契約者が移管するというアナウンスがあるのが一般的のようです。
こちら側で、新たにIFAを探したりする必要はなさそうですね。
いくら格付けが高くても、倒産するときは倒産する
海外保険会社でも日本の保険会社でも、保険会社の健全性をみるときに、ソルベンシー・マージン比率というものが一般的に使われます。
この比率は保険会社の健全性をみる数値で、200%以上でちゃんとした運営がされていると判断されます。
因みに、FT lifeでは555%です。
このソルベンシー・マージン比率以外にも保険会社を見るときには、ムーディーズやスタンダード&プアーズ(S&P)などの格付け会社の評価も利用されます。
オフショア地域にある海外保険会社は在籍するにも、それなりに格付け会社からの評価も基準として見られるため、格付けランクが高い所が多いです。
ただ、一概にソルベンシー・マージン比率や格付け会社からの評価が高くても、絶対に保険会社が倒産しないということはありません。
業種は違えども、記憶に新しいリーマンショックを生んだ巨大な企業リーマンブラザーズでも倒産はしましたし、今の時代は倒産するときは倒産します。
まとめ
オフショア地域や他の国でも、保険の契約者に対してはそれなりの保護をするように基準を設けています。
新興国はわかりませんが、先進国ではその辺りはしっかりと整えているようです。
万が一のことは、起こらないのが一番いいですが、念の為に起こってしまったらどうなるのかは知っておいてもいいですね。