この本のタイトルを見て素直に思ったことは、
東京で年収90万円で暮らす?いや、いくら何でもそれは無理でしょ?
と思ったのは私だけではないはず…。
少しネタバレにはなりますが、この本を読んだ感じでは、
- 東京と言っても東京郊外
- 一人暮らし
の条件ならそれも可能だと思いましたね。
そもそもこの本のタイトルを見て、
何言ってんの?はったりでしょ?
と思ってしまうことは、自分がまだまだ色んな固定概念に縛られている証拠かなと思いました。
こういった生き方もあると知っていると、人生を生きる上で大きな知恵や知識になります。
しかも、一人で誰に言われるまでもなく好きでそういう生活をしているなんて、
ある意味自分を偽り、妙な偏見や見栄、プライドなどを他人に押しつけて生活をしている人より、明らかに幸せな生き方だと思いました。
本の内容を読んだ感じでは、人によっては人生の価値観が変わる本かもしれませんし、色々と気付かされることもありますね。
著者はどういった人でどんな生活をしているのか?
年収90万円で生活している人はどんな人か気になりますよね?
本を読む前までは、この人が気になって仕方ありませんでした。
ご飯とか食べてないんじゃない?
生活スペースはどうしているのか?
交友関係は?
仕事は?もしや配当金で生活費を軽減してるの?
結論から言うと、普通に生活をしています。
著者は大原 扁理(おおはら へんり)さんという人で引きこもり癖がありそうな人です。
1985年生まれで高卒、3年引きこもり、その後海外に一人旅に出たという経歴です。
実家は貧しい家だという印象です。学生時代にイジメも経験しており、大変な思いをしたな…と想像が出来ます。趣味は読書と散歩みたいです。
賃貸で食事もして生活費を極力下げて生活をし、一般的なサラリーマンのようにフルに働くわけでもなく、たまに仕事をして自由加減がハンパないです。
ちょっと憧れちゃいます。
私も独り身だったら…、おそらく同じ様な生活スタイルになってたかもしれません(笑)
世の中の基準に合わせない生き方、自分なりに生きる
著者は生活スタイルを他者(他社)に任せる生き方ではなく、自分で決めるスタイルを選んだ感じです。
お金がなくなりそうなら、
ちょっとバイトすっかー
的な感じですね。
出来るだけ生活費を抑えてストレスなく生きていくことを選択したようです。
世の中的にそういった生き方や考え方には、否定的な意見が多いかもしれませんが、生産性を求めるだけが人生ではないということですね。
どうすれば自分は幸せなのか?を追求し、
- 自分の居場所はどこがいいか
- 何を心の底から望んでいるのか
自分の感覚で行動し見つめ合い、答えを出した人です。
右向け右っ!みんなに合わせろっ~!
的な考えの人はもしかしたら一生経っても、こういった生き方は理解できないんじゃないかなと思いました。
衣食住について
年収90万の人の衣食住、気になりますよね?
ワンルームに住んでいて服も普通に着ています。(当たり前か…)
食に関しては野草とか食べるので人によってはダメかもしれませんが、私個人的には有りです。食生活は和食中心です。
生活費を抑えるために、やはり住宅費を一般的な人より抑えている感じです。家賃は2万8000円ですからね。
意外にも衣食住はちゃんとしている感じはしました。
大原さんは試行錯誤し、この衣食住のスタイルに落ち着いたようです。
衣食住のスタイルはそれぞれの価値観によって変わるので、色々試してみて自分が心地いいと思うスタイルを追求すればいいとのことです。
『そうぞうりょく』を駆使して生きる
人生観は親兄弟でも変わりますし、他人なら尚更です。
ただ、人生をどう楽しく生きるのかは自分で決めなくてはいけないと思います。
そこで必要なのは『そうぞうりょく』です。
著者もそこにふれていますが、他人が自分を幸せにしてくれるなんてことはありません。
自分で考えて、
- こうしたらどうか
- こうなったらこうだ
と『そうぞうりょく』と現実の答え合わせをしながら生きていくのがいいのかもしれません。
家族やパートナー、子供がいるのであれば多少は妥協しなければイケない点も出てきますけどね…。
まとめ:こういう生き方も個人的には良いと思う
生活の何を基準にしてハッピーライフなのかは人それぞれ違います。
この本は
90万円で生活しろやっ
と強制しているワケでもないので、一つの人生観として読んでもいいですね。
生活に金銭やそれ同等の物質的価値観をメインで求める人や、家族やパートナーが居ての精神的な安らぎを求めての価値観など、生き方は本当に千差万別です。
どんな生き方が良いか悪いかなんてものは、本来は自分で決めればいいワケですし、世間の目なんて気にする必要はないと思います。
根本を言えば色んな選択肢がある中で、本来は心身共に経済的に問題なく楽しく生きられればそれでいいんですよね。
しかし、そんなことはわかってはいるけど、ふと立ち止まったときに思考と心のバランスが崩れていることもあります。
何だか自分の生き方に違和感があると感じているのであれば、この本を読んでみるとお金と人生に対しての捉え方が変わり、少しは自分の中の生き方のヒントが見つかるかもしれませんね。