海外投資をする上でオフショア地域や新興国での銀行口座開設はマストではない

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オフショア投資(海外投資)の契約ついでに英語を勉強し、香港で銀行口座を開設する人や新興国の銀行の高利回り目的で、現地まで行って銀行口座を作る人が見受けられます。

私の同級生はオフショア投資の満期時の資金受け取り銀行を香港にしたいと言い、香港までツアーで行き仲介業者にいくらか払って海外のHSBCに銀行口座を作っていました。

海外の銀行口座を作る前に本当に口座が必要なのか、作ってから後のメンテナンスのことも考えておかなければ、手間をかけて作った銀行口座が凍結されてしまうことがあります。

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オフショア地域の海外銀行口座開設について

オフショア地域で人気の海外銀行口座開設場所は香港です。

昔はシンガポールでも作ることは可能でしたが、2019年の現在ではシンガポールは居住者でないと口座開設は難しいです。

香港では、まだ非居住者でも口座開設は可能ですが、年々口座開設の基準が厳しくなっているそうです。

因みに業者経由で頼むと業者によって価格の変動はしますが、教えてもらった情報によれば2000香港ドルの費用がかかります。(1香港ドル13円なら日本円で26,000円ですね。)

オフショア投資で海外銀行口座開設のメリットは?

オフショア投資を目的に海外に銀行口座を作るメリットは、日本語しか話せず、日本だけに生活拠点をおいて、今後も日本で暮らしていく人は、正直なところないと思います。

海外銀行口座をつくる理由はそれぞれあると思いますが、日本の預金封鎖(資金不足により国の維持が出来なくなった時に国民の資産を一部没収すること)を警戒してつくるのはやめた方が良いです。

そういった日本の地学的リスクから、海外の銀行に口座をもつことを進めている人もいますが、預金封鎖の確率は低いと思います。

仮にそうなったとしても、今はCRSという制度があるので、国には海外の銀行口座情報もバレバレです。

CRSとは一言で言うと、お互いの国同士の税務局が、国外に自国の市民が銀行口座を作ったときに、その情報が交換されることです。

 

国税庁調査出典:国税庁ホームページの海外投資等を行っている個人の調査状況を一部抜粋

 

国が情報を把握しているので、万が一に預金封鎖になったら、国外に資産フライトをしても、国はどうにかして税金を取る方法を考えて実行してくると思います。

オフショア投資の満期の出口としても、オフショア地域の銀行を使う必要はありません。日本国内の銀行で外貨預金の口座を作れば十分受け取りは出来ます。

オフショア地域で投資の満期を迎えて、資金の受け取り銀行を香港にしても日本にしても、税金については日本の税務署に申告しなければいけません。

日本語しか出来ない、日本から出ない人がオフショア地域に銀行口座を作るメリットは積立投資時にクレジットカード手数料が取られない点だけだと思います。

オフショア地域での海外銀行を使いこなせる人は、口座を開設し保有しても問題ないと思います

オフショア地域の銀行口座を持っても良いと思う人は、海外で仕事をしていたり、海外(オフショア地域)に生活拠点をおいて英語も堪能な人です。

また、口座開設後に海外の銀行で資産運用を行ったり、自分でその銀行口座と資産を管理できる人だと思います。

海外の銀行は日本の銀行とは違い、口座内の資金が全く動いていないと、口座が凍結されてしまうことがあります。その時に、自分で英語(現地の言葉)や文章を訳せる能力がないと、何も出来ない手詰まり状態になってしまいます。

業者に頼んでやってもらう方法もありますが、業者を探したり現地までの移動コストや頼む費用を考えたら、赤字垂れ流しの銀行口座になってしまいます。

口座が凍結という状況になっても自分で対処できる人でないと、オフショア地域での銀行口座を持っても意味はないと思いますし、何よりも海外の銀行を使いこなせなければ、渡航のコストをかけて作っても仕方ないと思います。

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新興国の海外銀行口座開設について

新興国の現地通貨や米ドルでの定期預金の利回りが良いため、新興国の国に銀行口座開設が流行っていた時期がありました。

それぞれの国により多少誤差はありますが、数年前まで利率が高いところで定期預金は米ドルで約6%以上、新興国の自国通貨では約10%以上ぐらいだったと思います。

新興国の銀行預金は確かに魅力的な利回りですが、カントリーリスクが高く現地の行員との言語のやり取りもスムーズにいくかもわかりません。

高い利回りにツラれて新興国に銀行口座を作るのは、日本の銀行とは違うリスクがあるので安易に作るのはやめておいた方が無難かもしれません。

因みに、過去にモンゴルやインドネシア、アゼルバイジャンなどにツアーで海外銀行の口座開設の話がありましたが、私は行きませんでした。

数百万円ぐらいの預金レベルでは旅費と業者に払うコストだけで赤字になってしまうからです。利回りも国の情勢や銀行の経営によって、毎年固定ではないと思ったのも理由にはあります。新興国の通貨も円やドルに比べて不安定ですしね。

現地通貨で預けても、利回りよりも新興国の現地通貨安の影響によって、元本割れしてしまうことの方が多いと思います。

まとめ

海外(オフショア地域を含む)の国に銀行口座を開くときは、日本のようにペイオフ制度がないことがあります。

現地の銀行が潰れたときは、丸々預金がなくなってしまう可能性もあることを頭に入れておいた方が良いですね。

また、海外の銀行口座は自身が亡くなってしまったときに、その家族が海外の銀行とやり取りをしなければならないことも出てきます。

普段から投資のことや自身が保有している銀行口座のことなど、家族に話している場合は良いかもしれません。何も話をしていないと、いざという時に家族がどう対応していいのか困ることにもなります。

海外の銀行口座を作ったら、自身が亡くなったときのために親族が困らないような対応をしといた方がいいですね。

親族が全く英語(現地の言語)が出来なければ、仲介業者も紹介しておくのも1つの方法です。

個人的な意見として、海外に銀行口座を開設しても、その口座を使いこなせる人以外は、銀行口座自体作る利点はないかなと思います。

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