子供の教育資金をどう用意するのか?親として悩みますよね。
私は投資歴が無駄に長いので、子供の教育資金作りをNISA制度を利用し、投資で運用しようと検討しました。
しかし、いざ運用をやろうとしても、やり方は多数ありますし、NISA制度も一般NISA、つみたてNISA、ジュニアNISAと分かれています。
NISAの種類 | NISA(一般NISA) | つみたてNISA | ジュニアNISA |
年齢制限 | 20歳以上 | 20歳以上 | 0~19歳 |
投資金額上限(年間) | 120万円 | 40万円 | 80万円 |
期間 | 最長5年 | 最長20年 | 最長5年 |
口座開設期間 | 2023年まで | 2042年 | 2023年まで |
投資対象商品 | 株や投資信託、ETFなど | 厳選された投資信託 | 株や投資信託、ETFなど |
引き出し | 途中でも可能 | 途中でも可能 | 18歳まで原則出来ない |
運用方法 | 自分で購入売却 | 自動積立設定 | 自分で購入売却 |
運用利益に対しての税金 | なし |
NISAは利益や配当に対して税金(約20%)が、かからないというメリットはありますが、NISA制度も完璧ではありません。
損益に対しての確定申告による損益通算が出来ないとか、NISAの期間が決まっていて、その期間が終わってしまえば、結局税金がかかってしまうことがあるデメリットもあります。
人によっては、デメリットを考慮して、NISA制度そのものを利用しないという選択肢もありますね。
NISA制度は一般NISAは2024年から新NISAに切り替えられ、つみたてNISAは口座開設期間が2037年から2042年までと5年延長されたり、法改正により変更点が出てくるので注意が必要です。(ジュニアNISAは2023年で終了予定)
運用をする上で3つある内のNISA制度、迷った時にどこをポイントにして選んだか
NISA制度を利用しようとしても、どのNISA制度を利用するか迷いました。1人1口座しか持てませんからね。
一向に答えが出ないので、一度NISA制度を無視して自分がどういう運用をしたいのか、その運用に合うNISA制度を利用すればいいと思いました。
教育資金作りの運用として、
- 子供が大学生ぐらいになるまで、投資信託で積立投資をし、まとめて教育資金を受け取る形がいいのか(または、利益が出れば途中で引き出す)
- 将来、配当金生活を目指しているので、効率は悪いけど、配当金作りをしながら、徐々に教育資金を作っていくのがいいのか
悩みに悩み、2の配当金を作りながら運用をしていく方法を選びました。
理由は教育資金作りをかねて、尚且つ配当金生活を目指したいという願望が強かったからです。
配当金を作る上では、投資信託ではなく株やETFの買い付けがメインになります。それに合うNISA制度は一般NISAになるので、最終的に一般NISAを開設することにしました。
逆に配当金もいちいち受け取る形ではなく、あくまでも教育資金作りとして運用がしたい人は、投資信託でつみたてNISAかジュニアNISAがいいですね。
どのNISA制度を利用するかのポイントは、やはり自分がどのような運用をしていきたいのかが鍵になりそうです。
教育資金作りをなぜ投資でやるか
教育資金作りを学資保険や預金などで準備しないのは、はっきり言うと利率が低く魅力的に感じないからです。
別に学資保険や預金が悪いと言っているワケではなく、あくまでも資金作りという面で見たら個人的には微妙なだけです。
学資保険で一番利率がいいのは、2020年2月の段階で『明治安田生命つみたて学資』の約20年が最高9%ですし、銀行も定期も利率がほぼ0%に近く、1%も程遠い感じです。
保険も利率の高い外貨建て保険がありますが、外貨建て保険は運用の側面が強く、運用面が強い割に手数料も明記されていません。
しかも、投資と一緒で元本割れするリスクもあります。
中には元本割れしない保険のイメージで契約している人がいるためか、一般社団法人生命保険協会のデータによると、外貨建て保険の苦情が多いですね。苦情は2014年に922件で、2018年には2543件に上っています。
預金ではそんなに増えないし、学資保険でも増えない、外貨建て保険では運用の側面も強く元本割れするリスクがある。
利率を上げて教育資金を増やしたいのであれば、リスクを取らなくてはいけないのは百も承知です。
同じリスクを取るなら自分で投資をしてリスクを取った方が、仮に元本割れをしても納得が行くので、私は投資をして、教育資金を準備することにしました。
一般NISAでETF投資、投資の運用先をアメリカ一択にしたワケ
一般NISAでの投資はETFで、アメリカ全体を買うVTIという金融商品にしました。
分散という意味では、全世界に投資できるVTの金融商品でも良かったのですが、もうすでに投資信託で全世界株式インデックスを買っちゃってるんですよね。
なので、教育資金の運用はちょっと地域を絞り込んで、今後も株価指数が上がるとされるアメリカだけにしてみました。
アメリカは唯一、先進国でも人口推移が上がる国ですし、S&P指数も他のNASDAQ指数(ナスダック)、ダウ平均指数も歴史的にみて右肩上がりです。
それにアメリカは
- 人口ピラミッドもバランスが良い【年齢層が偏っていない】
- 個人資産の約46%はリスク資産(株や投資信託など)のため、アメリカの政治家は金融政策を意識せざるえない。(リスク資産が減っていく政策をすると、選挙の票が集められず、落選の可能性があるため)
- アメリカの企業は株主還元を意識した動きをする所が多い
- さまざまな経済危機を乗り越えて、指数は右肩上がり
という点で、投資対象として優れている国だと思います。
ただし、投資は不確実なモノなので、アメリカがこけることもあるかもしれません。
2030年頃には、アメリカは中国にGDPで抜かれるというデータもありますし、2050年頃にはインドにも抜かれる予想です。
今後アメリカがどうなっていくのかは、予測や予想は出来ても確実なことは誰にもわかりませんが、私が生きている限りは、ダラダラと全体的に株価指数が下げていく確率は低いと思っています。
まとめ:投資の運用もリスクはある
子供の教育資金を投資で運用(用意)する人は限りなく少なくて、2019年では複数回答でも約6%とソニー生命の調べで出ています。
勿論、リスクを取った上での行動になるので、ほとんどの人は子供の教育資金は保守的に運用しようと思うのは当然です。
自分である程度の資産管理が出来て、リスクを取って教育資金を大きく増やしてみたいという人は、私のように投資での運用になると思います。
NISA制度を利用しなくても、教育資金作りは可能ですが、もしNISA制度を利用する際には、自分の運用スタイルと照らし合わせて考えてみれば、どのNISAにするのか答えは出てくると思います。
教育資金作りを投資の運用で行うことは、元本割れしてしまう金銭的ダメージもありますし、それ以外にも子供たちから受ける精神的ダメージもあります。
経済状況が悪化し元本割れしたら、子供たちから
お父さんは私たちの教育資金を溶かした。
と永遠に言われてしまうことです。
これはこれで色んな意味でキツいですが、そんなカルマを背負ってでも投資をして、教育資金をつくっていこうと思っています。