我がポートフォリオにある高配当罠銘柄JT。
そのJTが大幅なリストラをすると発表しました。工場の閉鎖、本社機能を移すこともするそうです。
詳しい内容は、下記の通りです。
- たばこ事業全体で3000人規模を削減予定(正社員1000人、パート従業員1600人含む)
- たばこ製造を担う九州工場(福岡県)と子会社のフィルター工場を2022年3月末に閉鎖
- 2022年1月頃までにスイス・ジュネーブのグループ会社、JTI(JTインターナショナル)の傘下に本社機能を移し統合する
しかも、追い討ちをかけるように配当金1株154円から130円に減配宣言…。
配当性向も今後は75%を目安にすることも決まりました。(±5%の範囲内)
また、決算(2021年の見込み含む)もあまり良くなかったこともあり、発表後の株価は1日で約7%下がってしまい、一株1990円となりました。
JT株のホルダーとしては、
oh! ナンテコッタイ…。
という気持ちです。
これが個別株特有のリスクってやつです。
今後、数年先JTがどうなるのかは私には全く予想ができません。
個人的にはどうするのか?
このままガチホします。ミニ株(単元未満株)保有なので、そこまでポジションを持っていませんし、減配したと言え利回りは約6%もありますからね。(今後も減配するかもしれませんが…。)
全体的なJTの状態と見込みについて
JTの2020年の状態と2021年の見込みは、売上収益は殆ど変わりませんが、全体の営業利益と当期純利益は-22.6%となっています。
売上収益がそのままなのに、営業利益と純利益がマイナスなのは、リストラに伴う退職引当金と国内たばこ事業の強化費用、工場廃止にかかる費用などが織り込みされているからです。
売上収益見込みの内訳を見ると海外たばこ事業(為替の影響)と医薬事業は減収。
それを国内たばこ事業、加工食品事業の増収が相殺して、 2 兆 800 億円を見込んでいるとのことです。
意外にも国内たばこ事業は増収の見込みなのは驚きましたね。
ただ、これらは見込みなので本当にそうなるのかはわかりません。
会社としてキャッシュフロー(現金)はそこそこあるので、2021年もマイナスでも問題はないと思いますが、
2022年以降は毎年少しずつでも改善していかないと、雲行きが怪しくなってきそうです。
株価下落のJTから改めて学んだこと
今回は高配当株のJTが減配をし、業績見通しも課題を残す形となり、大幅に株価が下落しました。
個別株の未来は読みにくいということを実感する出来事でしたね。そして、やはり分散投資は大切だということも改めて思いました。
もし全資産100万円ある内の約80万円ほどをJT株に投資をしていたら、
あ~ なんて日だっ!!
となり、資産や精神的損失が計りしれません。
しかし、100万円ある内の約4万円ぐらいなら、そこまでダメージはありませんね。
個別株に投資をするときも、一つの銘柄に対して、
- 全資産の○%しか保有しない
- ○円くらいまでしか個別株は持たない
と事前に決めておくのも良い方法だと思いました。
まとめ:JTの今後は予測不能、傍観します
JTが何もしないでこのまま経営をしても、業績を改善することは難しかったかもしれないので、
リストラ改革や配当金の減配は、ある意味でJTの英断だったのかもしれません。
売上収益は変わらない予想なので、事業のスリム化が成功したら、そこそこの伸びしろがあると思いますし、
将来的に海外のたばこ事業の売上を上げていければ、JTはまだまだ大丈夫そうです。
ただ、先のことはハッキリとはわかりません。事業スリム化の成果は2022年以降に出ると思うので、しばし傍観するつもりです。